＜観音崎周辺の海洋生物調査＞

　観音崎周辺の海洋生物相調査を相模湾海洋生物研究会に協力していただきながらおこなっています。

＜観音崎公園と周辺の昆虫調査＞

　神奈川県立 観音崎公園およびその周辺における生物調査を実施し、その状況を把握することで、自然環境保全の対策につなげることを旨とし、県民の利益の増進に寄与しています。また、観音崎周辺等生物調査事業の調査結果などに基づき、希少動植物の復元を行うことにより、観音崎公園の自然保全を図っています。その上で、当該公園をフィールド博物館として活用し、県民及び県外の方にとっての自然観察の場、触れ合いの場として創造させる事業を実施しています。

「KNM-番号」のマーキングのついたクワガタを見かけたら是非おしえてください。連絡は学芸員佐野まで。

＜和田川の調査＞

　観音崎自然博物館の近くを流れる和田川において、地域と連携して生物相の調査をおこなっています。

左からチャイロチビゲンゴロウ、ヘリグロミズカメムシ、ケシウミアメンボ

＜三浦半島におけるトウキョウサンヨウウオの調査と保全＞

＜三浦半島のヘビ類調査＞

＜希少生物の保全・研究事業＞

　当館では、環境省や全国都道府県等（行政機関）から依頼を受け、当館の設備を用いて、国内希少野生動植物種のミヤコタナゴやフチトリゲンゴロウ等の系統保存および保全に関わる研究を実施しています。また、タナゴ類が産卵床として用いる淡水二枚貝の野外における調査も行っています。当事業は希少生物の生息する水域の自然環境保全に寄与するものです。その他、担当学芸員が各分野で保全・研究活動をおこなっています。

ミヤコタナゴおよび淡水二枚貝の調査・保全

　当館では、環境省や行政から依頼を受け、ミヤコタナゴの系統保存に取り組んできました。また、近年はタナゴ類が産卵床としている3種の淡水二枚貝（ドブガイ、マツカサガイ、ヨコハマシジラガイ）の野外における調査も実施しています。

フチトリゲンゴロウ・シャープゲンゴロウモドキの系統保全および保全に関わる研究

　2019年からフチトリゲンゴロウ、2022年からシャープゲンゴロウモドキの系統保存および保全に関わる調査・研究を実施しています。

＜世界のタナゴ類の保全事業＞

　中国・韓国・ベトナムなどに生息する希少タナゴ類の系統保存。タイワンタナゴ、コウライボテ、チョウセンボテ、ウエキゼニタナゴ、カラバラタナゴ、カガミバラタナゴ、トゲバラタナゴ、Rhodeus notatus、Rhodeus laoensis、Rhodeus atremius ssp.、その他

＜観音崎公園の植物維持管理＞

 　当事業は、県立観音崎公園の指定管理者からの受託事業で、当該指定管理者の運 営方針である「県民とともに育む地域活性を担う観音崎公園つくり」に従い、同公 園の特性（東京湾内の数少ない自然海岸、灯台や大砲跡などの歴史的遺産等を有す るという特性）と課題（残された自然の保全）を踏まえて、同公園内の生物多様性 に配慮した植物維持管理を行うものです。

写真．イソギク、アシタバ、ソナレマツムシソウ、ハマダイコン、ミヤコグサ、ハマボッス、ハマナデシコ、スカシユリ、ハマカンゾウ

＜その他＞

　海洋生物や淡水生物の生物相調査など、当館学芸員の分野に応じてご相談承ります。